避妊にトリキュラーを使う人は増えています!

避妊低用量ピルは日本でも少しずつ使用する人は増えていっています。
なかでも避妊のためにトリキュラーを使用するという人は増えています。
このページではそんなトリキュラーについて、なぜトリキュラーを服用すれば避妊できるのか?ということから、避妊効果を発揮させるためにはどんな注意点があるのかといったことについて詳しく紹介していきます。

避妊のために低用量ピルのトリキュラーを使おうと考えているけど、ちょっと不安という方は是非こちらを参考にしていただいてお役立てください。

トリキュラーの成分は?

避妊成功避妊効果を発揮して望まない妊娠を避けることができるトリキュラー。
そんなトリキュラーは低用量ピルの一種であるため、配合されている成分は

エストロゲン(卵胞ホルモン)
プロゲステロン(黄体ホルモン)

という2種類の女性ホルモンになります。

このふたつのホルモンを少しずつ体内に取り入れていくことで、ホルモンバランスを変化させていきます。
そうして、体が妊娠している状態の時と同様のホルモンバランスへと変化させていきます。

体内のホルモンバランスを変化させることで体は妊娠していると錯覚します。
その結果、新たに妊娠しないように排卵を抑制するように体が働くため、妊娠のリスクを回避します。
また、排卵抑制以外にも受精卵が着床することで妊娠成立となる子宮内膜の肥厚を抑えたり、子宮の入り口の粘液の粘度を高めて、物理的に精子が侵入するのを防ぐといった効果もあります。
これらの効果が相乗的に働くことで、妊娠をほぼ100%回避することができるようになるわけです。

適切にトリキュラーを使えば、ほぼ100%で妊娠を避けることができる上、現在日本で主流となっているコンドームを用いた避妊とは違い女性が主体となってできる避妊として、世界では幅広く利用されています。

トリキュラー以外も低用量ピルは沢山ある!

様々な低用量ピル現在、避妊のために用いられることが多いトリキュラーは、低用量ピルの他に経口避妊薬やOral Contraceptivesの頭文字をとったOCといった呼ばれ方をすることがあります。

経口避妊薬は現在ではトリキュラー以外にも多数あります。

ルナベル、フリウェル、シンフェーズ
アンジュ、ラベルフィーユ
マーベロン、ファボワール
ヤーズ、ヤーズフレックス

といったものがあります。

また、ピルにはそれぞれ配合されている黄体ホルモンに違いがあり

ノルエスチロンを配合した第一世代
レボノルゲストレルを配合した第二世代
デソゲストレルを配合した第三世代
ドロスピレノンを配合した第四世代

というよっつに分類することができます。

トリキュラーは黄体ホルモンとしてレボノルゲストレルを配合しているので、第二世代の低用量ピルに分類されています。
基本的に、世代の新しいものほど薬としての副作用が少なく安全とされていますが、世代ごとにそれぞれに特徴も違っており、今も第一世代は現役で使われているので古い世代のピルがダメということはありません。自身に合った低用量ピルを選んで活用していくということが何よりも重要になってくるので、自身に合うものを見つけるようにすることも大切です。

トリキュラーを服用する時の注意点や副作用について

注意点の説明低用量ピルであるトリキュラーは、服用する時に適切に服用しなければ十分な避妊効果を発揮してくれません。
そうなってしまえば当然ではありますが、妊娠のリスクが高くなってしまいます。
そのため、低用量ピルであるトリキュラーを使う場合には、正しい用法用量を適切に把握した上で、使用することが必要不可欠となります。

トリキュラーを服用する時の方法は、毎日決まった時間に1錠を水かぬるま湯で飲むというものですう。
また、トリキュラーは生理の開始日から1日1錠を水かぬるま湯で服用する形になっています。
そのため、トリキュラーの服用をスタートするタイミングなどにも気を付けるという必要があります。
トリキュラーには21錠タイプと28錠タイプがあり、21錠タイプの場合はこの1日1錠の服用を21日間継続し、7日間の休薬期間をとります。
休薬期間が明けた後は2シート目の1錠目から1日1錠の服用を再開する形になります。

28錠タイプの場合は、1日1錠を28日間継続し、休薬期間をとらずに29日目には2シート目の1錠目の服用を開始します。

また、トリキュラーは21錠タイプと28錠タイプそれぞれで錠剤ごとに服用する順番が決められています。そのため、服用する時にはシートなどに記載された順番の通りに服用するようにしてください。

トリキュラーを使った時の避妊率は?

精子と卵子傾向避妊薬であるトリキュラーを使う場合、実際、どの程度の避妊率を誇る物なのでしょうか?
実は、トリキュラーは正しく服用していれば99%という非常に高い避妊率を誇っています。
適切に服用していれば、妊娠する可能性はほぼなくなるため、望まない妊娠を避けるためには最適となっています。

ただし、これは正しくトリキュラーを服用した時の避妊率となっています。
当然、間違った飲み方をしていれば避妊率は大幅に下がってしまい妊娠してしまうリスクも高くなってしまいます。だからこそ、適切に服用する必要があるのです。

間違った飲み方以外にも、トリキュラーの避妊率が低下する要因としては飲み忘れがあります。
1日程度であれば、そこまで大きく避妊率が下がるということはありませんが、2日間飲み忘れてしまったりすると、避妊効果が大きく下がるので避妊効果が元に戻るまではコンドームなどの併用が必要になります。
また、それ以上飲み忘れをしてしまったような場合には、次回の生理日まではトリキュラーが使用できなくなったりもします。
ほかにも、トリキュラーの服用を始めたばかりの頃も避妊率は高くありません。そのため、飲み始めの一週間はコンドームなどの他の避妊法を併用する必要があります。

避妊に失敗した後でも有効?

避妊失敗経口避妊薬のトリキュラーは、毎日服用することで避妊効果を発揮します。
ですが、中には避妊に失敗した後でもトリキュラーを使えば避妊ができると勘違いしている方は少なくありません。

ですが、実際は避妊に失敗した後にトリキュラーを使ったとしても避妊ができるわけではありません。
そのため避妊に失敗した場合には、失敗した時に使う緊急避妊薬などを使用する必要があります。
この緊急避妊薬はアフターピルとも呼ばれ、事後でも避妊が可能となっています。そのため、望まない妊娠を避けるための最後の砦となっています。
そんなアフターピルですが、効果を発揮するには避妊失敗からできるだけ早めに服用する必要があり、服用までの時間が空いてしまうと避妊率は低下してしまうという点に注意が必要です。

また、緊急避妊薬はトリキュラーなどの経口避妊薬と比べて配合されている成分の量が多いため、副作用のリスクが高くなってしまいます。

このアフターピルがあるなら、トリキュラーなどの低用量ピルを使わずに、避妊せずに性交渉を損ない、都度アフターピルを服用すればよいと考える人もいます。
ですが、そうした場合にはアフターピルを常用してしまえば、その分だけ副作用リスクが高い状態が続いてしまう上に、重篤な副作用に繋がる可能性も考えられます。

トリキュラーを用いる以外の避妊法にはどんなものがある?

コンドームトリキュラーは避妊にも用いられる低用量ピルですが、このピルを用いた方法以外にはどのような避妊法があるのでしょうか?
ここからは簡単に、トリキュラー以外の避妊法について紹介・比較していきたいと思います。

まず、トリキュラー以外の避妊法には

リズム法…基礎体温を測り排卵日を予測して、避妊の目安にする方法
コンドーム…男性器に装着し、物理的に精子の侵入を防ぐ方法
IUD・IUS…IUDやIUSと呼ばれる器具を子宮に挿入し、避妊する方法
避妊手術…卵管を縛ったり切ったりすることで、排卵をとめる方法

といったものがあります。

それぞれの避妊法ごとに避妊率や費用などの負担、避妊できる期間などに違いがあります。
下記はそれぞれの避妊法ごとの避妊率や避妊期間、費用負担についての一覧表です。

低用量ピルリズム法コンドームIUD・IUS避妊手術
避妊率99%以上75%80%99%以上99%以上
避妊期間使用開始7日後から使用中止まで数日性交渉1回2~5年避妊手術後から半永久
費用1ヶ月あたり1500円ほど0円1回100~200円15,000~60,000円70,000~100,000円

上記を見ると、低用量ピルと同様に非常に避妊率の高い避妊法はあります。
ただし、それらの方法は数年以上、避妊を継続するのが前提のようなものですし、その分、費用も高額になっています。

その反面、リズム法やコンドームを用いた避妊法は費用が安価で手軽である反面、避妊率は高くありません。そのため、望まない妊娠をしてしまうリスクが高くなってしまうという点に注意が必要です。

避妊の手段は複数持っておこう

様々な避妊方法低用量ピルであるトリキュラーは女性が主体となって行える避妊法のひとつです。
ですから、普段からトリキュラーを使っているという方は、他の避妊法を併用せずともほぼ確実な避妊を行うことは可能です。

ですが、アフターピルを購入して備えておくことは意外と大事だったりします。
それがなぜかというと、トリキュラーなどの低用量ピルは飲み忘れてしまうおそれがあるためです。
特に、飲み始めたばかりの頃は飲み忘れが起こりやすいですし、飲み慣れてきたころも油断から飲み忘れてしまうケースも珍しくありません。

当然、トリキュラーを飲み忘れてしまった場合、それが休薬期間の間でなければ、避妊効果はその分だけ低下してしまうのです。そうした時に、コンドームを用いた避妊に失敗したり、そもそも避妊せずに性交渉をしてしまった場合、妊娠のリスクが生まれてしまいます。

そんな時に、アフターピルを常備しておくようにすれば、アフターピルで事後避妊を行って妊娠の可能性を最小限に抑えるといったことができるというわけです。

現在、アフターピルもトリキュラーと同様に個人輸入代行サイトを利用すれば簡単かつ安価で手に入れることができるようになっているので、トリキュラーと一緒に注文して備えるといったことも可能です。

避妊に関するQ&A

いろいろな避妊法がある現在ですが、その中には本当に避妊効果があるの?と思えるような眉唾な方法も少なくありません。
そこで、ここからは避妊に関するさまざまな疑問についてQ&A形式で紹介してきたいと思います。

QQ.セックスの途中からコンドームを付けていれば妊娠はしない?

A性行為の序盤はコンドームを装着せずに行い、射精が近づいてからコンドームを装着するというケースは珍しくありません。ですが、この使用法は間違ったコンドームの使用法です。
そのため、避妊率は著しく低下してしまい、妊娠するリスクがあります。
正しくは、挿入する前からコンドームを適切に着用し、射精まで外さないようにする必要があります。

QQ.間違って中出しされてもコーラで洗えば平気って本当?

Aこちらはコーラに殺精子作用があるという都市伝説的な情報によって広まった避妊法です。
実際のところ、コーラにはそうした作用はなくコーラで膣内を洗浄したとしても避妊できるわけがありません。また、コーラが膣を傷つけてしまったり、有益な細菌を取り除いてしまうおそれがあるため、非常に危険です。

QQ.コンドームやピルが無くても、外に出せば妊娠はしないですよね?

A膣外射精をすることで妊娠を避ける方法は一般的に用いられていたりします。
しかし、実際のところは膣内で射精しなくても、カウパー液に精子が混じることで膣内で射精していないのに妊娠してしまうという可能性があります。そのため、射精の時に体外で射精すれば絶対に妊娠しないというのは迷信です。

いろいろな避妊法がありますが、間違って広まっている避妊法も数多くあります。
それゆえに妊娠を望んでいないという時には、確実な避妊ができるトリキュラーなどを用いるようにしましょう。

まとめ

こちらのページではトリキュラーを用いた避妊について紹介してきました。

また

トリキュラーの成分やその成分がどうやって避妊効果を発揮するのか?
トリキュラーを用いた時の避妊率
トリキュラー以外の避妊方法やその費用

といったことについても、紹介しました。
一口に避妊といっても、現在ではさまざまな方法がありますが、費用を抑えながら女性が主体となって行える避妊法としてはやっぱりトリキュラーが最も適しているといえます。

また、トリキュラーは避妊以外にもさまざまな嬉しい効果があるので、上手に活用することで避妊だけでなく様々な嬉しい効果も一緒に得ることができるので利用してみてはいかがでしょうか。